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【美味しく見えるワザ】料理・フード写真の差し色とは?

本コラムを読まれている方には、これから撮影を発注しようと考えている、制作会社やメーカー担当者の方も多いことでしょう。みなさんは街を歩いているときなどに、有名店のメニューや、競合他社のインスタグラムにアップされる写真を見て、何か気づくことはありませんか?プロのフォトグラファーが撮影した、いかにも「美味しそう」と感じる写真には、アクセントカラーを利用したマジックが隠されているのです。

目立つ要素が必要な時代だから求められる「差し色」

多くの人は、料理の写真に「明るく、きれいなイメージ」を求めます。朝の日差しや、明るい未来を感じさせる清涼感のある雰囲気は、誰の目にも好印象で広告効果が高いからです。
とは言え、ただ単にメリハリのない写真を撮るのはNG。これだけ多くの商材や写真イメージが世の中にあふれていては、多くの似たような素材の中に埋もれてしまう可能性があります。
どんな写真にも、ついつい目を留めてしまう要素が隠されているのです。その要素のひとつが、差し色。アクセントカラーや、キーカラーと言われるものです。

食材選びやライティングを駆使し、料理写真にメリハリをつける

料理・フード写真は、緑黄色野菜をはじめとしたグリーン色に加え、肉やパイ生地など、暖色系の色が基本的な構成要素となります。ただし、似たようなトーンの色でまとまってしまうと、フラットすぎる仕上がりになってしまうため、撮影前の打ち合わせにおいて赤やオレンジ、紫などの差し色として使用できる食材を吟味し、本番時のために準備することがあります。差し色として使われる代表的な食材としては、パプリカなどが挙げられます。
実際の撮影日においては、料理の種類に合わせて陰影の出るライティングを行っていきます。オーセンティックな食材を使用する場合、あえて皿の色やランチョンマットの色にこだわったり、さまざまな工夫を行ったりすることで、最終的に落とし込みたいイメージへと近づけていきます。
ビジュアルイメージの仕上がりに関しては、ディレクターのみならず、フード・コーディネーターやフォトグラファーのアイデア出しが不可欠となります。

料理・フード写真とひと言で言っても、そこにはさまざまなプロのノウハウや提案が詰まっています。撮影時における瞬時の判断が食品の魅力を引き立てる。あらゆる箇所にまで創意工夫を行い、消費者のみなさんに喜んでいただけるようなビジュアル作りを目指していただければと思います。

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