カタログ、ECショッピングサイト、雑誌といった媒体を問わず、撮影にはさまざまな専門用語があります。
「初めて撮影を依頼したい」という方には、わかりにくい用語が多々あり、ハードルが高くなっているのも事実です。
今回は、格安撮影サービスのサイトなどでよく表記されている「1カット」の単位についてご説明します。
格安で商品撮影を外注するなら?信頼できる当社の撮影サービス「Ready Load Studio」のサイトをチェックしてみてください。
商品撮影・モデル撮影・料理撮影の格安サービスでよく見られる「1カット」とは?
「cut(カット)」とは文字通り、本来は「切る」とか「切断する」といった意味があります。
「xxxを一部カットする」といった使い方などは日常生活において一般的ですので、ご存知かと思います。
もともと映画業界でも1シーンの単位として「カット」という用語があるのですが、写真の場合も同様に、1枚の写真の単位のことを「カット」といいます。
ただ、1枚の写真といっても、実際に1枚だけしか撮影しないという訳ではありません。
最終的にOKとされる「1枚(1カット)」のために、プロのカメラマン(フォトグラファー)は何枚もシャッターを切ります。
目安としては「1カット」を撮る場合、カタログだと20〜30回、ECサイトの撮影などでは5〜10回以上はシャッターを押します。つまり、クライアントが求める1カットのためにそれだけの枚数を撮影するわけです。
「1枚」「1ショット」は、「1カット」と異なる?
さて、少しややこしいのはここからです。
上記の説明でも少し触れているのですが、実際の打ち合わせや撮影時、撮影後の画像処理などでは「1枚」という言葉を頻繁に使用するのですが、ここでいう「1枚」は、「1カット」と同じ意味を持つこともあれば、「写真画像1枚」のことを差す場合もあります。
ただ、HPの記載では複数の意味にとられるような表記はなるべく排除してあるはずですので、基本的には「1カット」=カメラマンが納品するカット1枚、と考えて差し支えありません。
また、人によっては時々「1ショット」という呼び方をする場合もあります。この「1ショット」は、写真画像1枚を指すこともあれば、「1カット(納品カット1枚)」を指すこともあります。
クライアントへの説明時に「1ショット」という用語を連発する人はあまりいないと思うのですが、もし打ち合わせ時に同様の表現を耳にされるようでしたら、万が一の行き違いがないように確認していただいた方がいいかと思います。
格安商品撮影の「4カット」プランとは?
それでは、つぎに格安撮影スタジオでよく見られる「4カット」プラン、「6カット」プランについてご説明します。
前項までにご説明した通り、この場合の「4カット」とは、クライアントさんにお納めする最終的な納品カット数のことをいいます。
一般的なものとしては...、
・アパレル商品の場合
引き1カット、寄り3カット
・雑貨の場合
正面1カット、ナナメ向き1カット、寄り2カット
といったケースが多いようです。
撮影アングルは内容によって相談可能な場合と、アングルが決まっている場合と両方があります。
また、最終的な採用カット以外は納品しない場合と、一通り撮影した写真データをすべて送ってもらえる場合がありますので、こちらも合わせて事前に確認してください。
「1商品」は、「1カット」と異なる
また、そのほかによくあるご質問として「1商品」と「1カット」の違いがあります。商品撮影のスタジオでは「1商品あたり4カット」というプランはよくあるのですが、この場合、撮影費用は1商品ごとのカウントになります。1つの商品をセットするのに一定の時間がかかるためです。「1商品4カットプラン」といった場合では、1〜4カットは原則として同料金となります。
「1カット」を単位とする撮影の場合は、カット数ごとに費用が設定されていますので、依頼時に相談いただいた方がよいでしょう。
今回は、撮影発注時にわかりにくい「1カット」の単位について解説させていただきました。
ほかにも商業撮影ならではの専門用語はいろいろとありますので、折に触れてご紹介できればと思います。