商品撮影、料理撮影、モデル撮影をプロの通販撮影スタジオに依頼する際には撮影費以外の経費が発生します。代表的な費用としては商品の送料があります。本記事では送料を含めた撮影費について、ご説明させていただきます。
(ちなみにTOP写真のクマちゃんは、あくまでもイメージです。梱包がややラフですが、お客様から届いた商品ではありませんのでご安心ください)
撮影費用以外の経費には、どのようなものが含まれる?(送料以外について考察)
まず大原則として、商業撮影(EC・カタログ・広告といったさまざまな撮影)の費用はどのような要素から成り立っているのでしょうか。
まずはフォトグラファー(カメラマン)の人件費です。これには技術料やスタッフの人件費、機材費などが含まれます。規模の大きな撮影などで特殊な機材費が必要なるため、機材費が別途発生しますが、通販撮影であれば撮影費用に含まれるケースが大半です。
また、内容によってはスタジオ料金が必要になる場合もあります。EC撮影向けの格安プランはスタジオ料金込み(通常は1時間5,000円~10,000円以上が別途必要)で提供していることが多いです。
撮影における送料の負担方法は?
通常、通販向け撮影スタジオの場合、撮影費用を安価に抑えるために送料はお客様負担となるケースが一般的です。そのため、発送時は元払い、返送時は着払いとなります。
昨今、ECにおける大手から中小、個人のお客様まで幅広いクライアント樣との取引が増えていることが理由といえるでしょう。
撮影送料の基本:
送付時(元払い)
返送時(着払い)
あらかじめ、取り決めがある場合などは負担方法が異なる場合があります。詳しくは発注時、委託先にご確認ください。
送料も重要な撮影経費のひとつ
外部の撮影受託業者の中には、遠方まで商品を郵送しないといけないケースがあるようです。(撮影場所が北海道、九州など)そうした場合、撮影費用だけでなく、送料の差額を加味した費用負担を考慮する必要があるといえるでしょう。
例えば、クロネコヤマトさんの料金で計算すると、
120サイズの場合:
関東(東京都内含む)発送→東京都内…… 1,577円
関東(東京都内含む)発送→北海道…… 2,009円
1梱包あたり片道約500円、往復で1,000円の費用差が発生します。
(本稿執筆時点での金額ですので、その後変更になる可能性もあります。あくまでも目安としてお考えいただければと思います)
梱包の個数が増えるとその分費用も増えますし、複数回の依頼になると明確なコストとして数字に表れてきます。そのため、撮影の予算は送料をプラスした金額で検討いただいた方がよいでしょう。
撮影時の送料ノウハウ(返送時の時間帯に指定について)
ちなみに、最近は宅配便の利用がECを中心に急増しているためか、一部の配送会社では到着時間の指定が難しいケースが増えています。
また、万が一の不在伝票漏れのケースなども稀に発生しているようです。もし到着の有無や納期に影響する可能性がありますので、発送時には配送業者名と問い合わせ番号をお知らせいただくことをおすすめします。
送料だけなく、撮影スタジオの所在地も大事?
送料だけでなく、依頼業者の所在地も重要な要素のひとつであるといえます。例えば、メールだけなく、細かいやり取りをしたいと思っても、遠方だと難しいと感じる方もいらっしゃるでしょう。仮に打ち合わせを行えたとしても、アクセスが不便な場所だと移動だけで数時間のロスになってしまいます。
もちろん、打ち合わせが不要な場合は郵送とメール(+電話)でのやり取りのみでも可能と思いますので、全体のコスト間の中で優先順位を検討いただく、というのも外注先検討の目安になります。
ちなみに弊社は格安の商業撮影スタジオでありながら、新宿駅から徒歩圏内という点も魅力のひとつです。渋谷や原宿といった感度の高いエリアも近いという理由からご依頼を頂戴することも多くあります。
また、首都圏は写真業界にとっても激戦区のため、必然的に運営ノウハウや技術面でも切磋琢磨し、高いクオリティを提供できているという自負があります。
撮影の依頼時にはクオリティや納期、費用をはじめ、いろいろな要素があると思いますが、今回ご紹介した通り、送料も重要です。さまざまなメリット・デメリットを加味した上で、撮影の外注先を検討してみてはいかがでしょうか。