ECサイト用に商品撮影をするときに、写り込みが発生してしまうと、せっかくの商品の魅力を損なってしまうことがあります。商品撮影で写り込みを防ぐためには、大きく分けて2通りの技術があります。今回は、商品撮影において問い合わせの多い、写り込みへの対処方法についてご紹介します。
「入射角」やカメラ位置を考えて、写り込みを避ける
指輪などのアクセサリーや時計、反射素材のバッグなど、商品撮影において難易度が高いのは「光り物」と呼ばれる商品の数々です。撮影者自身や周囲のものが写り込んでしまうため、プロでも熟練した技術が必要なこれらの撮影ですが、写り込みを避けるためには、まずは商品の状態をよく観察し、光の「入射角」をうまく計算して撮ることが大切です。商品撮影には、プロ用のモノブロックやジェネレーター型ストロボ(瞬間光)といった専用機材を使用しますが、光の入ってくる角度で、周囲のものがどう写り込むかが変わってきます。ストロボ機材自体が写り込まない位置になるようセッティングしつつ、カメラ位置を調整することも必要です。商品を撮影するには、適切なアングルにカメラを設置しますが、できるだけ商品の良さを引き出す角度でありながら、写り込みが最小になる位置を探していきます。周辺に色の付いたものがあると、写り込みが目立つ場合もあるため、なるべく色の付いたものを周囲から退けて撮るようにしましょう。
カメラマンやアシスタントが黒っぽい服や白い服を着ていたり、撮影機材に白や黒のものが多いのも、実は「不要な写り込みを避ける」という目的があるのです。
あえて写り込ませることで違和感のない写真に?
前項で述べた通り、金属やガラス類の商品撮影をする場合、どうしても反射しやすく、上手に商品撮影できないことがあります。商品のサイズがそれほど大きくなく、表面が平面であれば、「入射角」やカメラ位置の調整でなんとかなる場合も多いのですが、丸みを帯びているもの、例えば表面が曲がったスプーンやボトル、大型の金属製品などは広範囲が写り込んでしまうため、角度を調節するのが困難です。白ホリゾント(白ホリ)と呼ばれる、非常に広い商品撮影スタジオで撮影すれば写り込みを避けることもできますが、1時間につき5,000〜10,000円以上のレンタル費用が発生するため、商品の立ち上げ時には予算を確保することが難しい場合もケースも多いことでしょう。
身近な方法で表面が曲がった反射素材の商品を撮影する際には、トレーシングペーパーや白い紙、レフ板のような写り込んでも問題のないものをあえて写し込むことで反射を防ぐことができます。
また、上記の写真のように自然光で写り込みを不自然に感じさせなくする方法もひとつのテクニックです。
撮影スタジオで売れるECサイト用写真の撮影を
カタログやポスターのほか、ECサイトに使用するなど、商品撮影の機会というのは増えてきています。しかし、どれだけ良い商品も、商品撮影の方法、写り込みの程度によっては魅力を十分に伝えることができず、場合によってはせっかくの高級感も損なわれてしまいます。
写り込みを防ぐ、もしくはあえて写り込ませる以外にも、専用のソフトを使用するなどして修正できることもありますが、できるだけ写真を加工せずに、自然のままで撮影したいと思われるのであれば、専門的な技術を持った撮影スタジオなどを利用するのがおすすめです。
プロフォトグラファーが運営する撮影スタジオなら、クオリティが高く、売れる商品撮影をしてもらうことができます。最終的にレタッチ(画像処理)を行うことで、写り込みを完全に消去することも可能です。
商品撮影は一見、簡単なようで非常に奥が深く、難しい技術を要します。撮影の仕方1つで、商品が売れるのか、ECサイトでどのように評価されるのかは大きく変わってきます。
商品撮影初心者でどう撮影すれば良いのか分からない、スマホで撮るよりももっと質の高い商品撮影をしたいと思われるのであれば、モデル撮影なども手がけている撮影スタジオを検討してみてはいかがでしょうか。
▼Ready Load Studio 商品撮影
時間制プラン(カタログ向け)http://www.readyload.net/item/shooting.html
ECサイト撮影プラン http://www.readyload.net/item/ec.html