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【撮影スタジオの選び方】目的にあった外注撮影サービス選び


ECサイトの運営や制作会社の担当者以外にも、普段、フォトグラファーに仕事を依頼したことがないといった方や、メーカーさんで初めて撮影を外注したい、という方々まで、時代の変化に合わせて、「自社で扱っている商品の写真を撮りたい」と考えられる機会は増えているでしょう。
ネットで検索すると数多くの撮影スタジオや撮影外注業者がありますが、目的のあったところに依頼することがベストです。本記事では、外注時における「撮影スタジオの選び方」のキホンについて、ご説明します。

広告、カタログ、EC、それぞれに合った撮影スタジオが存在する

わかりやすくご説明するために、A,B,C,Dとカテゴリ分けをしてみました。こちらに当てはまらないものもありますが、あくまでも説明のためとご容赦ください。
(また、A~Dは技術的な優劣をつけるものではありません。安価な撮影スタジオでも技術力が高い場所はあります)

Aグループ:
昔ながらの広告写真スタジオ、制作会社
費用は高額だが、クオリティが非常に高い。納期がタイトな場合でもなんとかしてくれる場合がある
(注:近年の働き方改革で、納期の相談が難しくなってきている現状もあります。一例を挙げると、広告系の某有名スタジオは18時以降、電話も通じない状態になります。早めのスケジューリングをご検討ください)
予算的には大きめの撮影が中心なので、原則として事前打ち合わせ&1週間前には撮影日をFIXさせることが多いです。

使用目的:パッケージ写真や駅貼りの広告、流通系のカタログなど etc.
予算感:数十万~100万以上

Bグループ:
中規模の広告写真スタジオ
Aグループに比べると撮影費は安価で、小規模~中規模のスタジオ。比較的新興のスタジオが多い。個人スタジオの場合、フォトグラファーの年代は30代以上をお選びいただいた方がいいでしょう。一般的に、商品撮影の場合は年齢が上がるほど技術や知識の蓄積があるので、クオリティも比例して高くなります。ただ、撮影時のフレキシブルさや撮影スピードは若手の方が柔軟に対応できるかと思います。
また、地域的な差という意味では、競争がより激しい、東京都内の撮影スタジオの方が技術的に高いと言えるでしょう。

使用目的:パッケージ写真からECまで幅広い
予算感:十万円~100万以上と幅広い

Cグループ:
EC・ショッピングサイトに特化したスタジオや撮影外注業者
最近増えているEC撮影中心のグループ。

予算感:1カット数百円~総額で数十万

Dグループ:
上記に当てはまらないフリーランスのフォトグラファー
広告から、ECショッピングサイトまで幅広い撮影をこなしています。ここ1~2年では、インスタグラムに掲載する撮影の需要も増えています。
いまや、名刺さえ作ってしまえば誰でもカメラマンorフォトグラファーになれる時代。クラウドサイトなどで安価なカメラマンを見つけることはできますが、選定時のリスクは発生します。特に納期がタイトな場合、注意が必要でしょう。
(ちなみに、カメラマンとフォトグラファーは呼び方が違えと、意味は同じです)

いかがでしょうか。ちなみに弊社スタジオの場合、BとCの中間の立ち位置で運営を行っています。じつは広告案件の撮影も多いのですが、そちらはプレミアムなプラン(撮影カットにかける時間などもかなり違うため)として別ラインで分けています。

広告、EC…。目的に応じて選ぶことが大切

近年、広告制作会社の担当者さま、メーカーさまから寄せられるお悩みは、予算が少ない中でリスティングやリマケなどのWEBプロモーション、撮影およびデザインまですべてをまかなう必要があるということ。
特にWEBの場合はさまざまな打ち手が必要なため、イメージカットを撮影する場合、バナーに使用する画像バリエーションなど豊富に必要になります。
前項では、弊社が広告向けとEC中心にラインを分けている、とご説明しましたが、それには明確な理由があります。
インターネット上での写真素材需要増は、近年大きな課題でもあります。
大規模な広告キャンペーンとはおのずと使用目的もカット数も変わってしまうため、案件をお受けするフォトグラファーとしても、撮影ラインを明確にわける必要があるのです。

安すぎる外注業者選定時の注意点?

きちんと打ち合わせをして、カンプをつくって…というプロセスを踏みたいけど、キャンペーンのローンチから逆算するとそんな時間もない。ある程度こだわりはあるけど、おまかせでやって欲しい。そんなときには、BグループまたはCグループの撮影スタジオをお選びいただければと思います。
ただ、注意しなければいけないのはCグループの選定です。大手企業が運営する撮影代行プランは、実際にはアルバイトや経験の浅いカメラマンが撮影を担当することが多く、どうしても流れ作業になりがちです。
本来、撮影には職人の技術が必要な分野です。JPEGで撮影し、そのままデータを渡せば作業工数は少なくて済みますが、色管理ができていないと再撮影など余計な手間が発生してしまう可能性があります。

まだまだご説明したいことはたくさんありますが、別の機会にできればと思います。
撮影に関するご質問に関しては、弊社スタジオのお問い合わせフォームで受け付けておりますので、お気軽にご相談くださいね。
「とりあえず写っていればいい」ということであれば格安のみを求めるのもいいかもしれませんが、どんな業種にも競合が増えている時代です。できれば安価かつ、「他社と差をつける」少しでもクオリティの高い撮影を目指していければと思います。

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