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【アパレル撮影の基本】具体的な流れやコツについて解説


アパレル撮影の基本を押さえることで、商品の魅力を最大限に引き出すことができます。
本記事では、具体的な流れやコツを詳しく解説し、プロフェッショナルな撮影を実現するためのポイントを紹介します。

アパレル撮影に必要な機材について

アパレル撮影に必要な機材は色々あります。以下に必要な機材をご紹介します。

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カメラ

インスタ用の写真はスマホのカメラやコンパクトデジカメでも十分なことが多いですが、できるだけプロ仕様のカメラが望ましいです。

デジタル一眼レフカメラ(DSLR)

高解像度で鮮明な画像を撮影するための必需品。EC撮影などの場合、必ずしも最高スペックのカメラである必要はありません。
カメラの性能が高すぎると、ファイルサイズが大きくなり、そのぶんハイスペックなPCなどがないと作業の時間もかかってしまうため、目的に適したカメラを購入しましょう。

ミラーレスカメラ

軽量で高画質な撮影が可能。初心者にも扱いやすいモデルが多く、ファッション撮影に適しています。
ただし、一眼レフカメラに比べ、一部の機種をのぞいて大型ストロボを使用しにくいという欠点があります。
動画の撮影では、一般的にミラーレスの方が多く使用されます。

レンズ

一眼レフカメラやミラーレスカメラは、さまざまなレンズを使用することができます。

標準レンズ

50mmから85mmの焦点距離がアパレル撮影に適しています。
商品全体をバランスよく撮影できます。

マクロレンズ

小さなディテールや質感を強調するために使用します。
タグや刺繍などのクローズアップに便利です。

背景

背景紙

白やグレーの背景紙は、商品を際立たせるために効果的です。
マットな質感のものを選ぶと、光の反射を防ぎます。

背景スタンド

背景紙や布を固定するために使用します。
高さや幅を調整できるものが便利です。

撮影台

小物などの商品撮影テーブル

透過性のあるテーブルを使用すると、下からのライティングが可能になり、影を減らすことができます。
サイズ調整が可能なものを選ぶと、様々な商品に対応できます。

三脚

カメラを安定させるために使用します。これにより、ブレのない写真を撮影できます。
高さ調節が可能で、しっかりとした安定性があるものを選びましょう。基本的には、カメラよりも重い三脚を使用する必要があります。
カット数が多い撮影(特にブツ撮り)の場合は、三脚を使用せずに撮ることも多いです。

ライティング

ソフトボックス

柔らかく均一な光を提供し、影を最小限に抑えます。
商品の色や質感を正確に再現できます。

LEDライト

調光可能で、長時間使用しても熱を持ちにくい。
ポータブルで使いやすいモデルが多いです。

リフレクター

光を反射させ、影を柔らかくしたり、暗い部分を明るくしたりするために使用します。
ゴールド、シルバー、ホワイト、ブラックのリフレクターを用意すると便利です。

撮影アクセサリー

ディフューザー

光を柔らかく拡散させるために使用します。
これにより、自然な光の効果を得られます。

クランプやアーム

小さな商品やアクセサリーを固定するために使用します。

衣類スチーマー

撮影前に衣類のシワを伸ばし、見栄えを良くするために必要です。

ハンガーやマネキン

衣類の形状を正確に見せるために使用します。
特にマネキンは商品のフィット感を強調するのに効果的です。

編集ソフト

Adobe Photoshop

撮影後の画像編集に最適なソフトです。
色補正や背景の調整が簡単に行えます。

Adobe Lightroom

大量の画像を一括で編集する際に便利です。
明るさやコントラストの調整がスムーズに行えます。

これらの機材を揃えることで、アパレル撮影のクオリティを向上させ、商品の魅力を最大限に引き出すことができます。

アパレル撮影に必要な重要なステップとは?

アパレル撮影に必要な重要なステップを順番に説明します。

撮影の準備

撮影現場では、事前準備が不可欠です。当日スムーズに進行できるよう、前もって準備を行いましょう。

商品の選定と準備

撮影するアパレルアイテムを選び、アイロンがけや汚れのチェックなど、商品が最良の状態になるように準備します。タグやシワ、糸のほつれなどを確認して整えます。

スタジオと機材の準備

撮影場所を確保し、必要な機材を準備します。
カメラ、レンズ、三脚、ライト、背景紙など、必要な道具を揃えます。
ライティングを適切に設定し、撮影環境を整えます。

撮影の計画

「コンセプト」の設定

撮影のテーマやスタイルを決定します。
ブランドイメージに合ったコンセプトを考え、背景や小道具の選定、モデルのスタイリングなどを決めます。

「ショットリスト」の作成

必要なショットをリストアップします。「カットリスト」とも呼ばれます。
全身、半身、ディテールなど、各アイテムに必要なカットをリスト化し、撮影の進行をスムーズにします。

カメラの設定

撮影に使用するカメラの設定を事前に行いましょう。適切な設定がされていないと、画質が悪くなってしまったり、

「ISO感度」を設定する

アナログカメラにおいて「フィルム」と同じ役割を果たすのがISO感度です。ISO感度が高いと、偽色といった余計な色やノイズが混じってしまい、ざらざらした荒れた写真になってしまいます。
基本的にISO感度は低い方がいいとされていますので、ISO100〜400程度で撮影するのが望ましいでしょう。ただし、スタジオ撮影でストロボ(フラッシュ)を使用する場合はそれなりに高価な機材を使わないと低いISOで撮ることができないため、注意が必要です。
クリアな品質の写真が撮れれば、撮影後の調整もしやすくなります。

「絞り」を設定する

カメラの操作面に「f」または「F」のついた表示を見かけたことはありますでしょうか。F5.6、F11といった数字で表現されるのが「絞り(Aperture)」で、「F」は「Focal」の略になります。
絞りの数値が少ないほど、背景をぼかすことが可能になります。
屋外のモデル撮影(ロケ撮影)ではボケを生かすこともありますが、スタジオでの撮影(商品撮影、モデル撮影)では基本的に背景をぼかす必要はないため、F値を大きめに設定し、しっかりとピントを合わせて撮るようにします。

「ホワイトバランス」を設定する

「正確な商品の色」を再現するためには、ホワイトバランスの設定が欠かせません。
私たちが目にする照明(環境光)は、さまざまな色が混じっており、そのまま撮影を行うと「色被り」といった現象が発生します。
ホワイトバランスがオートに設定してあると、色のバランスが崩れてしまい、実際の色を再現することが難しくなってしまいます。
ホワイトバランスを設定すれば、より正確な色を表現できますし、撮影後の色調整もよりスムーズに行うことができます。
撮影現場で使用する光源には多くの種類があります。おもに使用されるのはプロ用の照明機材のストロボ光(フラッシュ)ですが、「色温度」と呼ばれる数値で一定の色味が表現できるように決まっているのが特徴です。
ほかにはLED、白熱灯(タングステンランプ)、蛍光灯などがあります。
外ロケで撮影する場合は、自然の光(太陽光)をそのまま使用してナチュラルな仕上がりにすることが多いですが、日陰などでは青っぽく写ってしまうこともあり、ホワイトバランスを調整する必要があります。

基本的には、使用している光源の種類に応じて設定することが望ましいですが、ホワイトバランスを「オート」に設定して撮ることも可能です。いずれにせよ、「色のバランス」についての考え方を重視することが必要です。

撮影当日の流れ

いよいよ撮影当日です。

照明の調整

自然光や人工光を使って、均一で魅力的なライティングを設定します。
影の位置や強さを調整し、商品が最良に見えるように工夫します。

モデルの準備

モデルがいる場合は、ヘアメイクやスタイリングを行い、コンセプトに合った見た目を作り上げます。
モデルにはリラックスしてもらい、自然なポーズや表情を引き出すようにします。

撮影の進行

ショットリストに従って、計画通りに撮影を進めます。
各カットごとに構図やライティングを調整し、必要に応じてモデルや商品を再配置します。
ディテールショットや全体像をしっかりと撮影します。

撮影後

画像の選定

撮影が終わったら、撮影した画像を確認し、使用するカットを選定します。
ブレやピンぼけのない、クオリティの高い画像を選びます。

編集と修正

選定した画像を編集ソフトで修正します。
明るさやコントラストの調整、色補正、背景の整理などを行い、商品が最も魅力的に見えるように仕上げます。

ファイルの保存と管理

編集が終わった画像を適切な形式で保存し、ファイルを整理して管理します。
ECサイトやカタログに使用するために、適切なサイズや解像度で保存します。

公開準備

撮影は「撮って終わり」ではありません。データの調整やセレクトなど、撮影後にもさまざまな作業を進めていく必要があります。

データのアップロード

完成した画像をECサイトやカタログ用にアップロードします。
商品説明や価格などの情報を追加し、魅力的な商品ページを作成します。

最終チェック

公開前に最終チェックを行い、画像の品質や情報の正確性を確認します。
必要な修正があれば、この段階で行います。

まとめ

アパレル撮影には、準備から公開まで多くのステップが必要です。
商品と機材の準備、コンセプトの設定、ショットリストの作成、撮影の進行、画像の選定と編集、そして最終チェックと公開準備を通じて、プロフェッショナルな商品写真を撮影することができます。
これらのステップをしっかりと踏むことで、アパレル商品の魅力を最大限に引き出すことができます。

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