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【料理・フード写真で使える】プロの構図から学ぶ、三分割法


フード写真の魅力をアップさせる一番重要な要素はシズル感ですが、同じくイメージカットで重要とされる要素のひとつに「三分割法」という手法があります。メーカー樣、広告代理店、制作会社の担当者様は自ら撮影をする機会はそれほどないかもしれませんが、構図についての知識を少しプラスしていただけるだけで、撮影時のバリエーションや打ち合わせでの引き出しが増えることは間違いありません。

実はみんな知ってる?王道の「三分割」構図

「実はみんな知ってる?」という見出しを見て、少し焦ってしまった方がいるかもしれません。あえて真逆のことをお伝えしますが、プロフォトグラファーの中でも、構図に対する知識がない人はいますのでご安心ください。格安のスタジオだと、ライティングに関する色調整の仕方や構図の基本知識がないことも残念ですが十分あり得ます。こうしたことは問題でもあるのですが、イメージ写真が撮れるかどうか、経験が豊富かどうかは、HPを注意深く見て判断いただく必要があるかと思います。
いずれにせよ、構図に対するいくつかの基本を知っていただけると便利ですし、プレゼンや撮影時の検討材料となることは間違いありません。

被写体の注目度アップ!三分割法(三分割構図)とは?

さて、いよいよ王道の「三分割法(三分割構図)」についての説明です。
縦位置、横位置のカットどちらでも使える基本技なのですが、まずは、ファインダー上の画面を縦と横にそれぞれ三分割し、合計で画面が9分割になるように線を引いてみましょう。
9分割した各ブロックの交点(四角の角に当たるところ)に、被写体の重要な部分(主題)を配置することで、見る人の注意をより引き立てることができ、写真の魅力度をアップさせることができるのです。
仕上がりのイメージにも寄りますが、主題に注目が集まることによって、周辺に奥行き感を感じさせることができるなど、ちょっとしたスパイスを加える手法であるといえるでしょう。
もちろん構図だけでなく、実際の撮影時にはピントの合う範囲やライティングで光の強さや向きを調整するなど、さまざまな要素を組み合わせて、演出していきます。

「構図」というテクニックをうまく生かすことが大切!


さて、このように便利な「三分割法」ではありますが、あくまでもこうした構図は写真を語る上での技法のひとつ、であるともいえます。実際、メニューブックやグランドメニュー、通販サイトの写真など、アウトプットによって写真の使用用途は変わってきます。当然、写真だけではなく、コピーやロゴなどのグラフィック要素も必要になりますので、シズル感を強調したい場合には、主題を真ん中に置く構図も非常に効果的です。(一般的に、スナップ写真では「日の丸構図」といって避けられる構図ですが、広告写真の場合ですと求められる状況が異なります)
ただ、「三分割法」のように、見る側の視点を少しずらす、という構図を用いることによって、主題プラス副題、といった形で複数の商品を見せることもできますので、さまざまな応用テクニックを用いていくことは(ライティング同様)、非常に効果的なのです。

フード以外の雑貨や化粧品撮影にも応用可能!

今回は、料理撮影やフード・コーディネートの際に必要なシズル感の演出や盛り付けといった要素ではなく、構図についてご紹介させていただきました。もちろん、今回の構図は料理だけでなく、雑貨や化粧品といった商品イメージの撮影時にも、非常に有効です。
ぜひ、多くのクライアントの皆様に、活用していただければと思います。

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